木象画・木工造形 渡辺雅夫様インタビュー(お住まいについて)
弊社の住宅にお住まいのお客様です。
「木象画」とは、
ラフにカットした木のパーツを組み合わせ、木の色・肌合いを活かして、
しっくいを塗ったベースの上に描かれた絵のことです(渡辺様の造語です)。
渡辺雅夫様・奥様の真理子様に、
お住まいのこと、作家活動のこと、作品のことについて、お話を伺ってきました。
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渡辺 雅夫様 プロフィール
大阪生まれ。
京都市立芸術大学工芸科卒業後、松下電器産業入社。
主に、炊飯器・洗濯機・ポータブルCDプレイヤーなど、
家電・無線分野での製品デザイン担当(Gマークも受賞多数)。
サラリーマンをしながら、作家活動を開始し、現在は、木工活動を専業とする。
朝日現代クラフト展、ハンズ大賞作品展、豊中市美術展など、受賞多数。
公式HPはこちら(http://www.tcct.zaq.ne.jp/watanabemasao/)
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第1回の今回は、
お住まいについてのお話をお届けします。
―まずは、国土建設で家を購入なさったきっかけについて、お聞かせください。
渡辺雅夫様(以下 雅)
「マンションに住みながら、木工の仕事場だけを探したんですけど、
なかなかいい物件がなくて。 いっそのこと
“仕事場つきの家を建てようじゃないか”という話になって。
デザインの仕事をする上で、インテリアに関心があったから、
家を探す以前から、住宅展示場によく行っていて、
その時に、ピーコンの家は良いなと思っていたのと、
妹の家がピーコンさんだった縁で、設計プランをしてもらって、
なかなかいいプランじゃないかと、心を動かされてね。」
―ということは、当初から、工房(作業場)も含めてプランニングさせていただいたんですね。
雅「そうですね。設計の方が、最初からわかってくれてたみたいでね。
良いプランを立ててくれたなと。」
奥様・真理子様(以下 真)
「1Fのギャラリーは、(設計者の)ご提案だったんですよね。」
雅「自分としては、ああいう展示ギャラリーを作ることは、イメージしてなかったんですよ。
こういう考え方も良かったなと。」
真「作品もいっぱい飾れて。」
雅「ただ、図面からいきなり現物になると、イメージのギャップがあって
出来上がったら “ここちょっと違うな”というのが多くてね、
まぁでも、いろんなわがままを聞いてもらいました。
工事担当の方には迷惑をかけたかもね…ちょっと申し訳なかった(笑)
残念なのが、せっかくの陸屋根(※1)なので、
はしごをつけるとか、上に上がれるようにしたらよかったかなぁと。
上に上がると、箕面の山がきれいに見えるし、
淀川の花火も見れるんですよ。
今は、壁をよじ登ってます(笑)」
※1 陸屋根(りくやね・ろくやね)…傾斜のない、平らな屋根のこと。
―はしごの設置もできますよ。
渡辺様は、10年お住まいになられていますが、
はしごの他に、現在のお住まいはいかがですか?
雅「10年たっても古びた印象がないですね。」
真「だんだんと作品が進出してきて、廊下にもたくさんあふれてるんですけど(笑)」
雅「あと、床暖房の給湯器が傷んできているとか、設備の劣化がありますね。
改装も、ベランダをもっとテラスみたいに作りたいとかね、なかなか言い出したらキリがないですね。」
―10年ですから、そろそろ屋根や外壁の塗り替えや、給湯器交換を考えていただく時期ですね。
今、改装のお話が出ましたが、改装についてのご希望はございますか?
雅「最初は、部屋を板壁にする提案もいただいたんですけど(※2)
部屋を広くしたいのでいりませんっていったんです。
でも、作品が増えてあちこちにかけるんだったら、
釘が利くように、板壁にしておいたらよかったなぁ。
今でもちょっと作品をかけたい時などは、釘が利かないから、
アンカーを打って無理矢理やってるんです。」
※2 板壁にする…渡辺様のお宅の壁はコンクリートのため、内側に壁をもう1枚作る工事を提案しました。
真「1Fのギャラリーは、数年前にリフォームしてもらったんですよ。
壁をふかして(※3)。」
※3 壁をふかす…本来の壁の内側に、もう1枚壁を作ること。
雅「壁をふかして、釘を打てるようにしてもらったんですよ。
珪藻土のクロスを貼ってもらって、あれも良かった。
部屋に温かみが出たような気がしますよね。
住んでからでないと、わからないことがたくさんある。」
真「だから、改装したくなってくるんです(笑)」
雅「ここ(リビング)も、壁をふかしてもらったら、大きな作品を飾れたんですけどね」
真「今は、他の作家さんの小作品を飾ってます(笑)」
雅「普通の家より、壁がわりと多いから、自分の作品の展示には、ふさわしいというか、
よく合う家なのに、自分の作品が飾りにくいのが、今、悔やまれてるところで。」
真「で、改造するんだったら、『あそこも』『ここも』って思ってると全部になるんです(笑)
相談したら、また素敵な提案がいただけるんだろうな。
さっき言ったベランダ広げたいとか、夢ふくらむ感じですね。」
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渡辺様のお住まいは、
リビングや和室も、ギャラリーやおしゃれなカフェのような雰囲気の、
心地よい、とてもステキな空間でした。
次回は、渡辺様の作家活動や経歴について、
お届けいたします。
(続きはこちらです!)